見積書を送るメールには、**①見積の前提条件、②有効期限、③次の一手(質問の受付と打合せ日程)**の3つを添えると、送りっぱなしになりにくくなります。見積書の添付だけのメールだと、相手は「どう返事すればいいのか」がわからず、そのまま連絡が止まることがあります。
なお、見積後の成約率について、公的な統計は見つかっていません。この記事は実務でよく使われる書き方の整理で、成果を保証するものではありません。
添えること1:見積の前提条件
見積は、前提が変わると金額も変わります。前提をメールにも書いておくと、あとで「聞いていた話と違う」というズレを減らせます。
- ページ数・機能など、見積に含めた範囲
- 含めていないもの(文章・写真の用意、公開後の更新作業など)
- 相手に用意してもらうもの(原稿、ロゴ、写真など)と、その期限の目安
今回のお見積は、トップを含む5ページ、お問い合わせフォーム1つで算出しています。原稿と写真は、お客様にご用意いただく前提です。
書類に書いてあっても、メールの本文で一度ふれておくと、読まれる可能性が上がります。
添えること2:有効期限
「この金額はいつまで有効か」を書いておきます。期限があると、相手は検討の目安を持てます。
本見積の有効期限は、発行日から30日です。期限を過ぎる場合は、内容を確認のうえ、あらためてお出しします。
期限は、自社で守れる長さにします。急かすための短い期限や、根拠のない「今だけ」といった表現は避けます。
添えること3:次の一手
見積を送ったあとに何をすればいいかを、相手に示します。次のどちらかを、メールの最後に入れます。
- 質問の受付:「ご不明な点は、このメールへの返信で大丈夫です」
- 打合せの日程候補:「内容のご説明に、15〜30分ほどお時間をいただけますか。◯月◯日と◯月◯日の午前はいかがでしょうか」
日程候補を2〜3つ出しておくと、相手は「どれか選ぶ」だけで返信できます。
そのまま使える文例
◯◯様 お世話になっております。◯◯制作の◯◯です。 ご依頼内容をもとに、お見積書を作成しました。添付をご確認ください。
■前提 ・トップを含む5ページ、お問い合わせフォーム1つ ・原稿と写真はご用意いただく前提です
■有効期限 発行日から30日です。
ご不明な点は、このメールへの返信でお知らせください。内容のご説明に、15〜30分ほどお時間をいただければ、◯月◯日または◯月◯日の午前はいかがでしょうか。 どうぞよろしくお願いいたします。
送ったあとにすること
メールを送った日に、自分のカレンダーに「3日後に確認」の予定を入れます。返信がなければ、追いかけのメールを送ります。間隔と文例は、Web制作の見積後の追客メール:3回の間隔と文例にまとめています。
返信が遅れる原因が社内の体制にあるなら、士業向けの記事ですが、初回返信の目安の考え方も参考になります。
よくある失敗と直し方
見積メールでありがちな失敗を3つ挙げます。
- 金額だけを書いて、内訳を書かない:相手は高いのか安いのか判断できません。ページ数や機能ごとの内訳が見積書にあれば、本文では「内訳は添付のとおりです」と一言添えます。
- 専門用語で説明する:「レスポンシブ対応」「CMS」などは、一言で言い換えます。たとえば「スマホでも見やすく表示される作りです」のように書きます。
- 返事の方法が書かれていない:「ご検討ください」だけでは、返信するきっかけがありません。「質問は返信で」「説明が必要なら日程候補から選んでください」と、動き方を示します。
相手が迷っているときの返し方
見積を送ったあと、「ほかも見て検討します」と返ってくることがあります。このときは、引き止めるより、判断の材料を足す返信が向いています。
ご検討ありがとうございます。比較される際の参考に、今回の見積に含まれる範囲を一覧にしてお送りします。ほかの会社と範囲が違う場合は、そこで金額が変わることがあります。ご不明な点は、お気軽にお知らせください。
値引きを先に出すのではなく、範囲の違いを見てもらう形にすると、価格だけの比較になりにくくなります。
まとめ
見積メールには、前提条件・有効期限・次の一手の3つを添えます。送った日に「3日後に確認」の予定を入れて、送りっぱなしを防いでください。自社の問い合わせ対応を点検したい場合は、10問・約2分の無料診断も使えます。